◇◇◇◇◇◇ 軽い準備体操を終えて、あたしたちはバスケをすることになった。 男女で分かれて、三チーム作り、順番に試合を始めて、 ・・・待ちに待った、彼のチームの試合がまわってきた。 両チームはコートの中心に立ち、互いに礼をする。 ジャンプボールは、彼のチームのメンバーが優位に立ち、そのボールを、五十嵐くんキャッチした。 少しだけ着崩された体操服と、余裕そうにボールを扱う姿は、 「・・・かっこよすぎる」 どの男子よりも群を抜いていた。