「あゆちゃん、行こ!」






あたしはいてもたってもいられなくて、あゆちゃんの肩をトントンと叩いた。






「里緒菜、妄想は終わったの?」




「もっ、妄想じゃないもん! 想像だもん!」




「どっちでもいいや。ほら、行くよ。五十嵐のこと見たいんでしょ?」





あたしはその言葉にコクコクと何回も頷く。





それを見て、教室を出ていくあゆちゃんを追うように、あたしも教室を出て、二人で体育館へと向かった。