「う、うん・・・?」 それは一体、どういうことなのだろう・・・ 「じゃ、俺行くね」 「あ、はい・・・」 あたしに背を向ける彼。 夢のような時間も、もう終わりか・・・ あたしも、五十嵐くんと同じ方向なんだけどなぁ。 だから、一緒に帰りたい! なんて、言えるわけもなく、彼の背中を名残惜しく見つめていると、急に立ち止まり、振り返ると、フワリと笑った。