あたしに視線を合わせて、まじまじと見つめてくる五十嵐くん。 あまりの近さに、あたしの心臓はバクバクと音をたてて暴れ始める。 心臓を落ち着かせたいから、離れたい。 でも、五十嵐くんとこんな風に話すのはきっとこれが最後かもしれない。 そう思ったら、体は正直で、離れようと動かした足が止まった。 この距離で、無表情を崩されたら、あたし・・・、 不意にあゆちゃんとの話しが頭をよぎる。 も、もしかして・・・!