あぁーーー、言ってしまった・・・
今すぐにでも逃げ出したい!!
でも、あたしは間違ったことは言っていない。
・・・た、多分だけど。
先輩たちとあたしの周りを取り巻く異様な空気に耐えきれなくて、1人心の中でアワアワしていたら、
「・・・よく喋らせて頂いてる、ね」
あたしの返答を復唱するかのように、ポツリと先輩が漏らして、
「なんとなく、分かった気がする!」
先輩は納得のいった表情を見せ、後ろの五十嵐くんファンに同意を求めると、また彼女たちも先輩と同様に納得のいった表情を浮かべる。
そして、先輩はあたしに満面の笑みを向けてくれた。


