すると、五十嵐くんもあたしと同じように空に向かって手を伸ばす。 「本当だ~」 少し眩しそうに、目を細める。 それは、まるで絵から出てきたような綺麗な姿だったから、思わず目を逸らす。 「君っておもしろいね」 「あ、あたしですか・・・!?」 「君しかいないじゃん」 それは、褒め言葉なのか、それともけなしているのか・・・ どっちにしろ、好きな人におもしろいって言われるのは、あんまり嬉しくないっていうか・・・ 「って、大丈夫?」