「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「・・・もう、さっきからうるさいって」
昼休み。
両手で顔を覆って、叫ぶあたしに呆れるあゆちゃん。
「『髪型、似合ってる』」
「っ、そ、それは、きき、禁句」
ここ数日、この間の出来事が頭から離れないんです。
だ、だって、あの五十嵐くんにあんな一面があるだなんて・・・!!
しかも、スキンシップが多いなんて思ってなかった!!
思ってないこと続きの出来事のせいで、五十嵐くんのお母さんが作ってくれたパスタもろくに味わうことができず、食べ終わって、逃げるように帰ってしまったのだ。