あたしもそれに続いて、空を見上げる。 「わぁ・・・きれい」 今まで、まじまじと空を見たことなんてなかった。 だから、当たり前のようにある空がこんなにも綺麗だと思わなくて、少しだけびっくりした。 その圧倒的な綺麗さに、手を伸ばせば、届きそうだと錯覚してまう。 あたしはめいいっぱい手を伸ばす。 「なにしてるの?」 「空に届きそう!」