ふつふつと音をたてるかのように、全身に熱が上がっていく。 そのせいで、うまく言葉を発することができない。 ・・・何だったの、今のは? 五十嵐くんは、なんであたしに好かれている人が羨ましいなんて言ったの・・・? 彼を呼び止めて、聞きたい・・・。 けど、あたしにとってそれはハードルが高すぎる行動で・・・。 どんどん小さくなっていく彼の背中をただ呆然と見つめることしかできなかった。