聞かせてよ、愛の言葉を




5限の時に考えたんだ。


龍の事が好きじゃなかったら
こんな時間にこんな所で
話してないんだろうなとか、
頭ぽんぽんされるのも嫌じゃない、
優しい言葉をかけていつも心配してくれる、
そして、何より、わたしの事を
たくさん思ってくれている。


そんな龍にいつの間にか惹かれてた。



「美奈、俺でいいのか?」


「うん、龍がいい。」



この日は初めて
手を繋いで帰った。

「ありがとう。」


「こちらこそ。」


「幸せにする。」


「幸せにしてくれなかったら怒るよ。」


同じ時間を同じ場所で好きな人と一緒に過ごす。
簡単そうで難しいことなんだ。

改めて思ったそんな一日でした。