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「じゃーん!!ここよ!!」
連れて来られたのは、
「わぁ…!!素敵ですね!」
落ち着く雰囲気のある、カフェ。
「さぁ中で話しましょう?」
中も、レトロな感じで私の気持ちを一気に和やかにさせた。
一番奥机の椅子に腰かける。
「まず、名前きいてもいいかしら?」
テーブルに両頬杖をついて、顎をのせるお姉さん。ここまで可愛いのか…。
「倉木七彩っていいます」
「七彩ちゃん!可愛い名前ね!
私は、涼子(リョウコ)よ。よろしくね。」
涼子さんかぁ、なんか名前まで美人だなぁ、なんて思ってみたり。
「それで、七彩ちゃん。なんで治安の悪い繁華街でバイト探してるのかきいてもいい?」
私は、母親がつい先日亡くなったこと、アパートの家賃と生活費を払っていかなきゃいけないことを話した。


