「おじちゃんとこで働かない?1日6万払うよ」
は?なにその怪しい物件。
自意識過剰かもしれないけど…、この人もしかして…。
「今夜あたりどうだい?」
やっぱり!!
そういうやつか!!
「遠慮します!!!」
そんなまでしてお金いらないし!
「そんなこと言わずにさぁ」
嫌だって言ってるのに、グイグイ引っ張られる腕。
痛い…っ
必死に全身で抵抗するけど、ズルズルと引きずられる。周りの人も、見て見ぬふり。
もうっ!ほんとムカつく!!
気持ち悪い!!
誰か…っ
「あらー?私の子になにか用ですか?」
そのとき、女の人の声が後ろから聞こえた。
振り返ると、30代いくかいかないかくらいのお姉さん。
え、てか私の子って言われた…?
そして、
「うわぁ…美人」
真っ黒の髪が巻かれている。
ふわっとした感じのお姉さん。
「その手、離してくれます?」
お姉さんが睨み付ける。
美人の一睨みはこわすぎる。
私まで震えてきた。
「あ、いや…」
それは、おじさんも同じだったみたいで。
「…失せて、くださいね?」
とどめをさされて、私を突き飛ばすと走って逃げて行った。


