「くぅ…っ」





気づいたら、その男の腕が私の首に回っていた。






つまりはこの状況…、




「おい、この女の首締められたくなかったら神代だせや」




うわぁぁぁぁ、やっぱり!




これ、






「人質なんて、とるなよ。」






ですよね!

やっぱり人質だよね、これ!!!






私はやっと顔をあげると、そこには優しそうな人がいた。





え、この人。




こんな優しそうな人が、このスキンヘッド殴り飛ばしたの?







そこには、背が高く、柔らかそうな茶色の毛並みを揺らす、優男(見た目上)が立っていたーーー…。