【完】暴走族くんと、同居はじめました。








そうこう思ってる内に教室の前についた。



うわ…っ、壁汚い…。





でもよかった。

先生まで厳つかったらいくら学校でも行くの躊躇る日がでてくるよ、きっと…。



と、思ってたその時、


「おめぇら静かにしろ!!」


バンッという音と共に怒鳴り声。



って、



「…えっ?」



え?え?今怒鳴ったのってまさか…。




「悪いな、倉木。こいつらうるさくて…。」





先生なの!?




しかも、ヒソヒソと聞こえるクラスの中は…。



「やっぱこええな、トミー。」


「だってトミーあれだろ?元暴走族のトップだろ?」


「えっ、俺、富田組の次期組長ってきいたぜ?」


「噂によれば、百人斬りして全員病院送りにしたとか…」





は?

え?

なに、この先生。


トミーっていう可愛いあだ名に反して噂おかしくない?





「あ、倉木。あれ全部嘘だから気にすんなよ」




気にしますよ!?


厳ついヤンキーに恐れられてるじゃん!!



な、なんで先生までヤンキーなの…この学校。





ヤンキー、大嫌いなのに…。