【完】暴走族くんと、同居はじめました。







うっと、言葉に詰まる私。


まぁ、でも…。




「と、友達くらいには、なってるかもね!?」



うん、友達だよ。なんて私にそんな可愛らしい台詞が言えるはずもなく。


なってるかもねー?なんていう曖昧な言い方をしてしまった。




「そっか。」




千尋はこんな返事で納得したのかな。

わからないけど、でも。




「じゃあまた会おうね、七彩ちゃん」

千尋がそう言って、


「七彩まったなー!!」

平太が手をふって、


「七彩チャンなら、いつでも歓迎だよ?」

直はチャラチャラしてるけど、


「あんまり来んじゃねぇぞ」

なんだかんだで、来るなって言わない咲人に、


「いつでも来い、七彩。」

自信家なのか、上から目線で微笑む飛鳥。




正直、‘また’はなくてもけど。






「ばいばい」






まぁそこらへんのヤンキーよりは、いいんじゃない。






なんて、素直になれない私がいた。