「七彩チャーン、本当に断らない方がいいよ?
俺たちの姫になれるなんてこんな光栄なことはないよ?」
直が私にそう言ってくるけど、そんなの無視。
だってそうでしょ?
物の価値なんて人それぞれじゃない。
っていうか…
「ぶっちゃけ、貴方たち輝夜っていう暴走族の、何がすごいのかわからないんだよね」
めっちゃ喧嘩強いとか?
実は親が大金持ちでなにかしたら親の首が飛ぶとか…?
「全国、何番に強いとか?」
一時期嵌まってたケータイ小説でみたことある。
全国No.1の暴走族のうーたらこーたらっていう…。
そこまで、考えてハッと我に返った。
暴走族について考えすぎた。
そのとき、
「プッ…」
誰かの明らかな笑い声。
ふと見ると…、
「アハハハハハッ!!クククククッ!!
全国って…!!クソ…ッ」
「七彩っ!!お前なんかめっちゃ乙女だな!!」
飛鳥と平太が大笑い。
千尋はため息ついてるし、
直は何故か微笑ましそうにこっちを見てるし、
咲人は睨み付けている。
え、なんか変なこと言った?


