「千尋!!なんで七彩側つくんだよ!?
総長も言ってることだし、無理な勧誘じゃなくて、無駄な抵抗をさせないことが大事なんじゃねぇの!?」
おい平太!
なんて物騒なことを言ってるんだ!
しかも、無駄な抵抗って…。
君たちの嫌いそうな警察の口癖じゃないの…
「いいんだよ、女の子には優しくね?」
え、本当に千尋がいい人に見えてきた。
ヤンキーなのに。
「そのかわり、まぁ…友達程度にはなってくれるかな?」
そういって首を傾げるから、
「まぁ友達なら…」
そう言ってしまった。
その瞬間、
千尋がニヤッと僅かにだけど、微笑んだ気がした。
…とても妖しく。
「な、なに…?」
「七彩ちゃん、友達からの恋人っていうのがアリなように、友達からの姫ってアリだよね?」
はい!?
諦めたんじゃないの!?


