「そのまんまの意味。」
だから、馬鹿だって言ってるの。
「地位とか、顔とか。そういう理由で好きになられるのが嫌って、あんたたちの信念を否定してない?」
わかってたはずでしょ。
暴走族になることが、どんなことかって。
「怖がられるのも嫌。好かれるのも嫌。そんな偏見もたれたくないとか、なんか正論っぽく言ってくれてるけど、それ、全部言い訳だから。」
「黙ってればお前、好きなだけ言いやがって…」
「うるさい、咲人。
今は、聞こうよ。七彩ちゃんの話。」
千尋がなだめると、咲人はチッと舌打ちをしてテーブルの上に座った。、
「今幹部ってことは、どうせ下っ端時代があったんだから知ってるでしょう。幹部になると、どんな扱い受けるかってことくらい」
ほんと、これだから被害妄想ばっかりのヤンキーは嫌だ。
「全てを覚悟で暴走族やってるんでしょ!?嫌ならやめちゃえよ、馬鹿野郎!」


