「とりあえず、総長命令みたいだから。
ちゃっちゃと姫の説明しちゃうよ」
...あーもう。
「姫っていうのはね、その言葉通り、俺らのお姫様なわけ」
お、
「お姫様ぁ?」
あ、すごくマヌケな声がでた。
いやいや、だって暴走族の口からお姫様って単語がでるとは思わなくて。
「そう。お姫様。
お姫様の役割は、2つ。
1つは、俺らに守られること。
2つは、俺らの活力になること。」
もはや役割じゃないんじゃ...?
だってそうでしょ。
守られる、とか。
こっちの意思は関係ないし。
活力になる、なんて。
そんなん個人それぞれの問題でしょ。


