そんな光景を見ながら、
私は胸がポカポカした気持ちになっていた。
暖かい場所。
暖かい人。
「よかったな、七彩」
大好きな、人。
隣にいる飛鳥が、私の彼氏なんて信じられないけど、本当なんだ。
これから、飛鳥と、輝夜と。
どんな日々を歩むんだろう。
きっと想像もできないくらいのワクワクが、待っているんだろう。
守ってくれると言った飛鳥。
そんな飛鳥を、私も守ると約束した。
「七彩ー!乾杯するぞー!」
「今いくー!」
駆け出そうとした私の手首をひいて、チュッとキスをした飛鳥。
私はこの手を、これからも繋いでいられるかな。ううん、離さない。
きっと、これからもずっと。
「よそ見すんなよ」
「ばーか。」
この腹黒クソ総長くんが隣にいてくれる限り。
【Fin】