「飛鳥に手を繋がれたらどう思う?」
「え、別に特にはなにも。」
「可愛いって言われたら?」
「ありえない」
……なんだこの質問。
咲人なんて、解決してやろうかなんて言ったくせに、私の回答に、うーんと考え込んでいる。
すると咲人は、あっと言うように、ポンっと手を叩くと、私に向き合って、
「じゃあ七彩…、
飛鳥に、抱き締められたら、嫌?」
意地悪そうに微笑んだ。
……抱き締められたら…、
って、この前抱き締められた…よね?
えっとえっと、
「七彩、正直に言えよ」
「い、嫌じゃ……なかった」
うわぁぁぁぁあ!!
顔の温度が再び急上昇する。
真っ赤だ。絶対今真っ赤だ。
だって正直にって言うんだもん!
魔王様がそうおっしゃるんだもん!!!
私の答えが意外だったのか、咲人は目を見開いて驚いている。
けど、すぐにはぁ~っと大きくため息をつくと、私の頭にポンっと手を乗せた。
「嫌じゃ、なかったって言ったよな。七彩。
あーもうお前それ決定じゃん。
なかったってことは抱き締められたことあるんだろ。
なんで自分の気持ち気づかないのか謎だわ」
…自分の気持ち?
グリグリと撫でられる頭のせいでよく考えられない。
…あれ、てか咲人私の頭なんて触って平気なのだろうか。まぁ深くは考えないでおこう。


