それに今さら気づいたって…?
なんのことだろう、と首を傾げ飛鳥を見る。
ふいに、飛鳥の目の先を追う。
そして、
「あ…っ」
私も気づいてしまった。
飛鳥の目線の先はフォーク。
これってまさか、間接キス…?
「…あ、飛鳥…、えっとごめん。」
「なんで七彩が謝るんだよ。
俺が差し出したんだし、別に嫌じゃねぇし…」
「すっごく無意識だった…」
「俺の、嫌じゃねぇし、は無視かよコラ」
なんの躊躇もなく食べてしまっていた。
今思うと恥ずかしすぎるっていうか…
「か、間接キス……しちゃったの?」
「おい…っ、口に出すなよ、俺頑張って恥ずかしいの抑えてんのにきかなくなるだろうが。」
あーもう!
顔の温度急上昇だ。
「七彩…俺、
……やっぱなんでもない。ごちそうさま」
飛鳥は急いで部屋を出ていき、階段を駆け上る音がした。
そんな飛鳥の後ろ姿がちらっと見えて、ちょこっとだけ見えた横顔は、耳まで真っ赤になっていた。


