じぃーっと飛鳥を見つめてみる。



飛鳥は私の視線に耐えきれなくなったのか、目をそらした。




そして、ふぅーっと深呼吸をして、

もう一度、私に視線を合わせて言った。






「あのな、確かに勝手に入ったのは俺だけど……っ!
一応俺の家なんだし。

そういう意識はして欲しいんだよ。」





えっと……



「ごめん何の話?」





いきなりすぎてなんのことをいっているのかさっぱり。



勝手に入った?

そういう意識?







「……じ、自覚ないのかよ!」




「だからなんの!?
もう~、話読めない!!」




「さっきお前、制服のまま寝転んでただろ!
俺が入ってくるかもって常に意識して。

あんな格好次見たらガマンできる自信ない」






あ、あんな格好……?



制服のまま寝転んでたって言われたし、
それってさっきの……?





「が、ガマンってなんの……っ」




「わかってるくせに」




そう言うと、飛鳥は肘まで壁につけると、急接近してくる。


ち、近い!!



今にも唇と唇が触れそうなキョリ。







「ば、バカッ!」



私は初めて会ったときみたいに、飛鳥に蹴りをいれる。

が、その足は掴まれてしまった。