私はさっさと部屋着に着替えると、部屋のドアを開けた。
その横の壁に、寄りかかって待っていた飛鳥。
その姿はどう見てもメンチ切るヤンキー。
慣れたからいいんだけど。
「飛鳥、待っててくれたんだ。」
下に降りるだけなのに。
というか、同じ家だし。
なんでわざわざ?
「まぁお前に言っとくことあったからな」
言っとくこと?
さっき様子がおかしかったから?
それに関係してることなのかな。
どうせ深い事情はないだろう。
しれーっと、している私に、
飛鳥ははぁ~とため息をつくと、
「きゃっ!!」
私の手を掴み、そのまま引くと、自分のいた壁に、私の背中を押し付けた。


