あーもう、ダメだ。
ここに来る前に、薄々と勘づいてはいたが、確信してしまった。
俺、コイツのことが、好きなんだ。
好きで好きで、誰にも渡したくねぇんだ。
好きで好きで、誰にも触らせたくねぇんだ。
こんな気持ち、初めてすぎて、わからねぇよ。
ふと、後ろを振り返ると、俺と繋がれた手を頼りに、必死についてきている七彩。
俺が振り返ったのに気づいて、顔をあげて、
目が合う。
「……っ!!」
七彩の目は、涙ぐんでいて、少し困っていて……
やっぱりダメだ。
自覚してから、コイツが可愛くて可愛くて仕方なく見えるし、
女の子だって、感じてしまう。