「怖いの…?」
「いや、怖いというより、ヤンキーみたいな人たちと、仲良くできる自信がないっていうか…」
あぁ、転校初日の私と同じだ。
私も、教室に入った瞬間、仲良くなんてなれるわけないし、したくないって思った。
けど、みんな実はいい子で、
「大丈夫、すっごく優しいから。
勇気だして、話しかけてみなよ。怖くなんかないよ?」
怖いなんて、思ってほしくない。
「違う……っ、」
絞り出したような晴飛くんの声。
共に、眉間による皺。
「あんなヤンキーみたいな低脳な奴等と、仲良くしたいなんて思うわけない。
できるわけ、ないだろう」
「え…?」
晴飛くんの口から出た言葉は、クラスメイトやこの学校の人たちを否定する言葉で。
圧倒的な、差別を感じた。