咲人は無愛想だし、女のこと嫌いだけど、七彩のことはちゃんと見てる気がする。
……なんか、悔しいけど。
直と千尋に相談して、咲人に背中押してもらって。
「俺、総長なのにカッコ悪いよな」
この輝夜の、トップに立ってるんだ。
それなのにウジウジしてるし、七彩に会ってから、俺も色々変わった気がする。
「飛鳥がカッコ悪いなんて当然だろ」
「は?」
平太の一言に、拍子抜けな声が出てしまう。
平太はへへんっとえばるように俺の前に立つと、チビのくせになんか上から目線に感じる。
「……俺らの総長だもん。
カッコ悪くたってそれが飛鳥だぜ。
カッコ悪く邪魔してこいよな!!!!」
平太はニカッと笑って俺の背中をバシンと叩いた。
今思ったんだけどコイツら……
楽しんでるだけじゃね?