俺らは、七彩と一緒にいたいって考えてる。
他のみんなの気持ちは聞いてないが、少なくとも、俺はそう思っている。
まぁ…どうせ、あいつらもそう思っているに決まっている。
だから、七彩の口からでた言葉なんて、
「私、晴飛くんが、好き!!」
簡単に、信じたくなかった。
「は……?」
七彩が……晴飛ってやつのことが好きなのか?
モヤモヤと、どす黒い塊が、俺の心を支配する。
そんな俺に構わず、さっき同様、俺のベッドにペタンと座る七彩。
「本当に晴飛が好きなのか……?」
「好きって言ってるじゃん」
「本当に本当に好きなんだな?」
「だって晴飛くん、普通の人なんだもん!!」
なんだそれ!!
普通の人だから好きになるのか?
まぁ俺たちはちょっと非日常的な存在であっただろうけど。
なんだこれ。
胸がいたい。
なんでこんなにコイツと、晴飛とかいう会ったことない奴にまでイライラしてんの。