【飛鳥Side】
「おーい飛鳥ぁ!!」
ドンッという音をたてて、七彩が俺の部屋に入ってくる。
……お前、普通部屋のドア開けるときドンッなんてならないだろ……。
なにしたんだよ。
というか、さっき、どちらかが好きなんじゃないか、という話をして明らかに悩んでたのに。
「あのねあのね!!」
なんでそんなに元気なんだお前。
ていうか……。
「飛鳥……?って、わ!!」
俺、上裸なんだが。
やっと気づいた七彩。
耳まで真っ赤に染めて、手で目を隠してる。
おいおい……。
お前はリスかなんかかよ。
なんか、動きが小動物っぽい。
「…上着て!!裸ダメ!!」
「はぁ?ここ俺の部屋だし、着替え中に入ってきたのどっちだよ。」
「着替え中だったの!?ごめん!
すぐ出る!」
いや、もうTシャツ着たし。
「で、七彩」
「ん?」
「答えでるの随分はやかったな」
「まぁね~」
なんだよ…。
何がお前はわかったんだ。