「へぇ……、暴走族、のね?」
あれ……?
そこには、さっきまでにこにこ爽やかに笑っていた晴飛くんはいなくて、
おでこに怒りマークをつけた、めっちゃ怖い人になっていた。
「は、晴飛…くん?」
「ねぇ倉木さん……。
倉木さんとその暴走族は、なにか関係が?」
か、関係……。
難しいなぁ。
というか!晴飛くん怖すぎ!
関係を聞いてくるその目も怖すぎ!
「えっと……」
「…倉木さんも、暴走族なの?」
「それはない。」
「だよね。」
それは冗談でもありえない。
お母さん殺したヤンキーだし……。
って、あれ?
私今の今まで、輝夜が暴走族って。
ヤンキーの中のヤンキーだってこと。
忘れてたかもしれない。


