「七彩チャーン、全部聞こえてるから。
なに言ってるの?ほんとに。」
「おい、七彩。
お前冗談は顔だけにしろよ。」
いつの間にか飛鳥のバイクの横に自分のバイクを走らせていた直と咲人。
……うるさい。
てか、冗談は顔だけにしろってなに?
なに?なに?
純粋なJKになに言ってるの?
「バイクのせいですごい顔してんだよ。
そんな怖いのかよ」
風のせいか速度のせいか…。
そんなこと言うなら無理矢理バイクに乗せなきゃよかったのに。
まぁ、このバイクに乗ってて嫌なことなんて、
どちらかといえば…、
「怖いというか世間様に申し訳ないです。
このような不良クソ俺様自己中野郎のために道をあけていただき本当に罪悪感しか…」
「てめぇ、七彩。振り落とすぞ」
「冗談だよね???」