【完】暴走族くんと、同居はじめました。










そんな会話の数分後、ゆっくりとバイクが止まった。




そこは、見覚えのある倉庫。






うわぁ、また来ちゃった。


もう二度とこないと思ってこの前勇気だしたのに…っ、




また来ることになるとは…。








「総長!こんちはっす!」



「こんちわ~」







髪が変な方向に立ってるヤンキーが飛鳥に挨拶をする。





…めっちゃいい笑顔してるな。

ヤンキーの少年よ…。




飛鳥が来たのが、そんなにうれしいんだ?




…やっぱ慕われてんのかな、飛鳥。



すごいなぁ。…俺様自己中総長だけど。








「おう、今日は楽しもうな」




そんなヤンキーにそう返す飛鳥。





…なんか、意外だ。


思ったよりもしかしたらいいところなのかもしれない。




なぜって、


トップである飛鳥が、無駄にえらそうじゃなくて、






きっと、みんな仲いいんだろうなぁ、


って思わせてくれるから。