「な、ナンノコトカナ?」
「お前が今日バイト休みなことは知ってんだよ
わざわざ合わせたんだからな」
「え!?合わせたの!?」
そこまでして私に倉庫にきてほしい、用事ってなに…?
「いい子な七彩ちゃんは、住まわせてもらってる家の人に嘘ついて俺からのお願い、無視しないよな…?」
うわぁぁぁあ!!!
返された!
仕返しされた!わたしの言葉そのまま返ってきた!!
「…飛鳥、なんの用なの」
私に、なにをさせたいの?
「向こうで、ゆっくり説明してやるよ」
「行くなんて、言ってない」
「お前は行かない、なんて言えない」
飛鳥は私のポニーテールに結んだ髪先に指をとおす。
そして、私の耳元にそっと唇をよせる。
「……っ」
「……ちがうか?」
妖しく、微笑む。
「……悪趣味、」
私の戸惑った姿が面白いんだろう。
なにが面白いのかわからない。


