「お前何位だよ?」
「いや、まだテスト受けてないし…」
転校してきたからね。
「じゃあ1週間後のテストで全てがわかるわけか。」
「まぁでも、74位よりは上いくと思うよ」
「わかんねぇよ?」
いや、できればぜひ74位どころか一桁はいきたい。
平均点11点…忘れられない。
「ふぅん、まぁお前と俺じゃ俺のほうが頭いいだろうな。年上だし」
「年上のほうが頭いいなんて、偏見」
「おーおー、言ったな?勝負するか?」
「いいけど…本当にいいの?」
「俺じゃなくて千尋と対決してもらうけどな」
やっぱり…、
千尋は頭がいい。
飛鳥たちとサボってるはずなのに、定期テストは毎回3位前後らしい。
多分、地頭がいいんだと思う。
1度、教科書を手にしているのをみたことがあるけど、数分見つめて、パタンと閉じた。
そして、そこの範囲のプリントをスラスラと解き始めていた。
……千尋とは、勝負したくないかな。


