……が。
「ってことだから。」
七彩はそのままなんもなかったかのように、スススっと俺から離れた。
「…明日、一緒にいかない。
早く起きるの、嫌だし」
「は?」
え…ちょっと待て?
さっきまでの可愛さどこいった?
「…だからおやすみ。はい、もう出ていって。」
トンっと七彩に押され、部屋を出ると、そのままドアを閉められた。
ドアの前、呆然と立ち尽くす俺。
「なんなんだアイツ……!!」
腹立つ!!
だけどなんか、
「…やばいって、なんか。わかんねぇけど」
わかんねぇけど、
きっと今、俺、すごく赤い。
俺は顔を抑えながら、七彩の部屋を後にした。