「は…?なんで飛鳥…」
「なんでって学校行くからな。
はやくしろよ、俺まで遅れる」
「え…?あ、そうだよね、他のみんなは?」
「平太は、七彩が髪結んでる間に走っていった。
あとはみんな、サボりだ。
昼前からくるだろ」
サボり…。
そうだった、平太以外サボり魔なんだった。
というか、この時間は遅刻決定だな…。
携帯をひらいて時間をみてため息をつく。
いいのかな、私特待生なのに。
「珍しいね、飛鳥が朝から登校なんて。」
「お前の寝坊も珍しいだろ」
「ちょっと疲れてたのかなぁ、ほんとぐっすり寝ちゃったんだよね」
「フッ、そんなに俺のベッドがよかったか」
「私なんもいってないけど?」
飛鳥も諦めたのか、二人でゆっくり歩き出した。