「まぁありえないけどねー」
私は咲人が拭いた皿を棚に戻す
「お前、マジで何者?」
「えっ、一般人だよ」
なにいってるの。
そんな私がやばい人に見えるの?
「だけどお前、」
「あっ、もう皿洗い終わっちゃった。
話はここまでね。私部屋戻るから~」
「うっざ」
もともとそういう約束だったじゃーん。
チッと舌打ちをして、階段をあがっていく咲人。
その背中を見ながら、私は手首につけていた黒ゴムで耳の下で髪を2つに結わく。
「ふ~っ。
なんか、眠いな~」
色々あったからな~。
私は1人う~ん、とけのびをして階段をあがった。