【完】暴走族くんと、同居はじめました。

 







「な、んで私の名前…!!」




優男は、なにか?みたいな顔で私を見てる。

おかしいでしょ!絶対!!





「千尋(チヒロ)にわかんねぇことなんてねぇんだよ」



諦めろ。

そう言うように奴はあたしを見下す。




ってか!! 

なんであんたがドヤってんのよ。
すごいのはあんたじゃなくて、その優男でしょうが!!





…とか言いつつ、なんで私の名前知ってるのか気になる…。


ほら、今日来たばかりだし?

転入生ってこと言ってないのになんか名前当てられたし。





「気になる?」



「当たり前!!」



私の食いつきが、思ったより良かったらしく優男は満足そうに頷いた。