私はそう、ふざけ半分で考えてた。
だって疑われるのは仕方ないし。
だけど、平太は違ったみたいで。
「あぁん?弘樹、お前今なんつった?」
平太は弘樹につかみかかった。
「…うっ、」
「なんつった?って言ってんだよ」
いやいや待て待て??
「なーにやってんの!!!バカ平太!
暴力禁止ッ!!」
私は弘樹を掴んでる平太の手を無理矢理ほどくと、っての平太の頭を叩いた。
「なにすんだよ七彩!!
お前、今超ばかにされたんだぞ!!」
平太は私と同じくらいの背だ。
顔と顔が近づく。
怒ってるなぁ。
てか眉毛ない、怖い。
「弘樹の言ってることは正しいから!
人を疑うことは大事だよ、とくに、今まで飛鳥の彼女が超美形だったなら尚更。」
「別に俺は…っ」
弘樹は私が庇ったことがそんなに驚いたのかアワアワしている。
「ほらほら、私は飛鳥に用があるの。
倉庫にいれたくないなら、伝言伝えてくれる?」
弘樹にそう声かける。