「ちょっと待てよお前」 …え。 やだよ、誰が待ちますか!! 「…なに?」 もうここは怯えなくていい、私!! 強気で!! 強気で行こう!そうしよう!!!! 「…名前は?」 その鋭い眼光で睨みつけられちゃ、なんでも吐いちゃいそうだけど、でも。 ここはグッと耐えて、倉木の“く”の字も出さないようにしなくちゃ! なんせ、大っっ嫌いなヤンキーに私の名前が知れたらどうなることやら!! …ってことで… 「田中花子です」 サラッと偽名。