「…なに」
顔が強ばる。
直は鋭い。
俺、なんか顔出てた?
直は俺の目をじっと見ると、
「咲人、変なこと考えてないよね?」
「!!?」
俺にそう言った。
「は?なに言ってんだよ。」
「いやぁ?咲人があまりに怖い顔するから。
…、七彩チャン見ると。
そんなに嫌なワケ?」
「女子はみんな嫌いだ」
「男が好きなわけじゃないデショ」
当たり前だ、バカ野郎。
「とにかく、七彩チャンになにかするのとか、咲人好きそうだけど、見守ってやってよ」
直はそう言うと、
「じゃあ、今日倉庫でな~」
と、たまり場を出ていった。