やばいって、コイツ!!
絶対やばいって!
殺し屋とか、その辺だって!!
警察行けよ、無駄に顔をキラキラさせて!!
「…うーん、残念だけど、
飛鳥は殺し屋じゃないよ?」
「ひゃわっ!!」
1人でイライラしてると、耳元で呟かれる。
隣を見ると例の優男。
「な、なんで…」
「思いっきり口に出してたし。
飛鳥もさすがに人は殺さないからね?」
やばい…。
私は今更ながら口を塞いだ。
けど、もう絶対意味がない。
しょうがないからチラッと飛鳥と呼ばれたその男を見てみると、
「…」
黙って睨みつけられた。
さっきのスキンヘッドみたく、声で威圧しないのになんだこの悪寒…!!
とりあえず、私はどうすればいい!?
謝るか、逆に喧嘩を売るか、知らないふりするか…。
これはもう!!
「…私は、これで…」
知らないフリするのが一番でしょう!


