「涼子さんのところで住み込みでバイトしてるだけ」





私は頭に添えられた飛鳥の手をはたきながら言う。











「涼子さんか。美人だよね」



にこっと微笑む千尋。



え?確かに超美人だし高校生の息子がいるなんて考えられないけど今関係ある…?




「…まぁそれだけだから。
結婚とかふざけたことこれ以上言ったら怒るからね、本当に!!!!」







「平太のせいで七彩チャンに怒られた」




そーそー。


直のいうとおり。





平太のせいで、今の時間でなんかボケた気分。








「じゃあもう戻ってもいい?」





さっきチャイム鳴ったし。







「あぁ」





飛鳥の素っ気ない声が聞こえたのを確認して、私はドアをあけると、1歩踏み出した。






とき、








「母さんに、今日の夕飯4人分追加ってゆっとけ」





「……はぁ?」





「じゃ、また家でな」






「はぁぁぁぁぁあ?」








少し顎をクイッとあげて、フッと笑う飛鳥。







目は早く出ていけっていっている。