つまり、 「・・・さすが飛鳥。瞬殺だね」 一瞬にしてスキンヘッドを・・・。 私は思わず、スキンヘッドに目を向ける。 ヤツは、顎に大きい痣を作って倒れていた。 嘘でしょ・・。 「おい、お前」 上のほうから声がかかる。 怖いけど、見なきゃ殺されそう。 仕方なく顔をあげると、 「う、わぁ・・・」 妙に整った顔と、染めたように真っ黒な髪。 高くスラッと伸びた背と、眉間によるしわ。 その全てで、 この時間を、この空間を支配しているようで・・・。 「・・・ひぇっ」 なんとも間抜けな声しか出ない。