「おーい七彩!昼飯食おうぜ!!」
教室に戻ると響く声。
「平太…、いいよ。食べよっか」
「よっしゃ!今日は教室以外で食おうぜ」
平太とは、仲のいい友達って感じ。
教室を出てひょこひょこと赤い髪の平太の後ろを、お茶を飲みながらついていく。
平太の手に握られた手作り弁当。
最初こそは爆笑したものだった。
だって暴走族とかいって荒れてるのに、ママの手作り弁当食べてるんだよ?
あれ?
「ところで平太、どこで食べるの?」
階段を2階分くらいおりた。
廊下をかなり歩いた。
どこ向かってるの?
っいうかお茶なくなった。
自販機ないかな。
「あー、あそこで食おうと思って。」
そういって平太が指差したのは…。
「ぶほっっっっ」
あの、例の溜まり場だった。