「逆に余計なもの増えてた」
余計なもの…?
「お前の机とか、タンスとか。
あと、なんかカーテンとか変わってる」
飛鳥は、眉間にしわをよせながら奥へと入っていく。
私も、飛鳥のあとを追うようにつづく。
「うひゃあ…。」
そこは、とても広い、明るい、また可愛い部屋だった。
飛鳥の部屋の3倍くらいある。
カーテンはピンク。
女の子らしい部屋。
また別にテーブルと、ソファーと、テレビと…。
リビングみたいな感じの場所だ。
「そっか。
だから私に出てけなんて言ったんだ?」
自分たちのたまり場なくなっちゃうし。
「そのことなんだが」
飛鳥はなにか考えがあるみたい。
飛鳥と涼子さんには言ってないけど、私もうアパート売り払ってるから、ここ追い出されたらホームレスなんだよね…。
だから出てくのだけは勘弁だよ…。