また、君に会いたい

「でもね?今日、あなたといて、すごく楽しかった。それに、すごく気持ちがラクだったの。だからさ……、いきなり付き合うとかは無理だけど……。だけど、あなたの事を知りたいって思った。今は、それじゃダメかな?」


そう言いながら、野中さんは真っすぐ俺を見る。


「ありがとう」


俺は、嬉しくて抱きしめたくなった衝動を抑え、笑顔で野中さんを見る。


また、君と会えるのなら……

今は、どんな関係でもいい。

これから、ゆっくりでいい。

お互いの事を知って、ゆっくりでも先に進めれば……


俺の新しい恋は、

まだ始まったばかり――…



【End】