「今日はアイドル曲は禁止だからね!」






「えー、いいじゃん!2人だけだし。」







「冗談だよ。凛ちゃんの歌うの見てて楽しいし…。」





なんて2人で話していると、時間も経ってたみたいで…





『席つけー』って廊下で叫ぶ先生の声が聞こえてる。





「…あっ、もうHRかぁ」





「じゃ、放課後☆」




なんて言ってから、るんるんしながら席に戻って行った凛ちゃん。








───「では、明日からの…」




先生の声が聞こえる中、



私は窓から桜の木を見ているんだ。






春……それは私が好きな季節。



でも、

私にとってその季節は出会いもあり…



切ない季節でもある。