明国のサッカー部というキラキラオーラに目を輝かせている
「私の料理選ばれないかな~」
亜美がそんなことを言った
まぁ、その気持ちもわからなくない
でもなんでそんなエリート校がこの学校に来たのだろう?
メニューを楽しそうに見ている男子たちの1人が手を上げた
その瞬間隣にいたはずの亜美がいつの間に明国の生徒たちに注文を聞いていた
ものすごい笑顔で
ソワソワしている女子生徒たち
異様な光景だ
すると亜美が残念そうに歩いてきて
「メグ…あんたのメニューだよ…」
そう言いながら私に注文表を渡し
奥のほうへ消えていった
「え?」
あたし?
注文表を見ると
「イタリアン風パエリア 1 」
と書かれていた
あの人数で1つだけ?
疑問に思いながらも作り始めた
できた…
あとはこれを渡すだけ
しかし、また他のお客さんからの注文が入ってしまい持っていく時間がない
近くにいた水野さんに頼んでまたパエリアを作り始めた
注文が途切れて一段落したとき水野さんが近くにきて
「明国の人たちがメグちゃんのこと呼んでる」
「え?」
「食べた人が作った人呼んできてって…」
「わ、わかったよ…」

