「あのさ、嫌いな食べ物とかある?」







勇気をだして聞きたかったことを聞いた







すると川島は目線を外して






「ひとつだけある」





と答えた





「今後出さないようにするから教えて」






川島は言いたくないような感じを一瞬だけだし






「グリンピース」






小さい声で呟いた







グリンピース?






「クスッ」





川島のギャップに思わず笑ってしまった





「なんだよ!」






川島は恥ずかしそう






「グリンピースって…かわいい」






まだ笑いが止まらない





「はぁーそんなに笑うなよ」






もう川島はあきれていた






「わかった ごめん」






なんとか笑いを静めた








ふと、時計をみると8時を過ぎていた








「私、そろそろ帰らなきゃ」







親にはコンビニでアルバイトしていると嘘をついているから






「わかった下に車用意してあるから」




え?車?





「お前の家伝えて送ってもらえ」







「いやいやいや、そんなの悪いよ」





手を振って遠慮してますってことを表したが






「もう暗いしお前女子だろ」






女子…かぁ







川島に言われるとなんかドキっとする







結局、送っていってもらうことにした